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【008】みくのしん・かまどのかまってみくのしん

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更新遅れてすいま戦艦大和ポォォオオオオオオオオン…ポオオォォオォオオオオォォォォ……

 

 

第008回

 

 

 

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 みくのしん、髪の観察日記・7週目 

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『つなぎ』ってみなさん着たことありますか?

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「作業着として仕事中に使ってるよ!」という本格派の方、「おしゃれに着こなしてるよ!」というファッション上級者の方もいるかもしれませんが、たいていの人はなかなか着る機会はないのではないかと思います。

僕は「つなぎ」が好きです。
決して普段着として使うことはありませんが、それを嫌みなく着こなすことに人並みならぬ憧れがあります。

 

大学生の頃、僕は落語研究会(いわゆる落研)に所属していました。

学生の分際で生意気にも落語やら漫才やらコントやらの真似事をやってたんですよ。へへ、すみません。僕そういうやつなんです。「はいどうも~」って言ってたし、「え~しばらくのお付き合いのほどよろしく申し上げます」って言ってたよ。今からでもなかったことになんねえかなアレ。

当時はネット上で何かを発表して…なんて大それたことは思いつきもせず、地域の老人ホームに招かれて拙い学生落語を披露するのが関の山。娯楽に飢えたご老人たちからいたわりの笑顔と拍手をもらい、それを自分の腕前と勘違いして「俺はお笑いをやっている…」と悦に浸っているのみでした。ああ恥ずかしい。死ね当時の俺。


僕がいた頃の落研は部員総勢50名程度のなかなかの大所帯だったのですが、ほとんどが教室の隅っこ出身の精鋭たちで、大学生活うまくやっていけない輩の受け皿として機能している状態でした。

「お前骨格大丈夫?」ってレベルの猫背で遊戯王とかやってるヤツらいたし。「なんちゃらカードをオープン!攻撃だあ」「ぐわあ~」とか言いながらやってた。本当に「ぐわあ~」って言ってた。すごいよねああいう連中。
スマブラ64を延々やってるヤツもいたわ。トレーニングモードみたいな画面で延々とヨッシーをスクワットさせてた。「何してんの?」と聞くと「これはヨッシーブロッキングという技術を磨いていてガードキャンセルが云々」と意表をつく早口で説明されたのを覚えてる。アイツ今何やってんだろ。


とはいえ、全員が肥溜めの沈殿物みたいなヤツらばかりかと言うとそうでもなく、半ば体育会系なアクティブなグループも混在していて、本当にいろんなタイプの人間がいました。
乙女ゲーだったらよりどりみどりで、かなりやりこみが効くラインナップだったと思います。

僕はと言うと、「根暗な連中を俯瞰で見て腹の中で馬鹿にしているこじらせた根暗」タイプ。へへ、すみません。僕そういうやつなんです。
でもいいじゃないですか。自分以外みなバカだと思い高ぶる時期って誰でも絶対あるし、自我が膨れ上がる経験って人間の健全な発達に不可欠なものだと思うし。そうだろ? そうだろうが? やんのかテメエ。噛み付くぞ。


そんな落研でしたが、いつの頃からか「君面白いね」と先輩が認めた後輩に「つなぎ」を贈るという風習が始まりました。
胸元には名前の刺繍が施してあり、面白グループの仲間に入れてもらえるという形。

こう書くとなんだか儀式めいたうすら寒いものに思われそうですが、例えば仲間内でお揃いのクラスTシャツを自作したりするような、端から見ればしょーもない内輪ノリです。


でも、僕はその「つなぎ」が羨ましくて羨ましくてしょうがなかったのです。
それはいわば先輩から授与される「君は面白いで賞」みたいなもので、つなぎ姿の先輩方がつるんでいるのがとてもカッコよく見えました。

つなぎをもらえた人たちは大体タイプが似ていて、皆に好かれるような人懐こい性格で、輪の中心にいるような垢抜けたいい奴で、そんでやっぱり問答無用に面白かった。
「俺が一番」と周りを見下して、揚げ足をとることでしか自己表現ができず、はじめから誰も周りにいないのに一匹狼を気取っていた僕なんかは、逆立ちしても得られない勲章。

僕の同回生もその「つなぎ」を賜っていて、やっぱりそいつもすごく嬉しそうだった。
僕はそいつと仲がよくて、学内の廃棄物置き場からソファを盗み出したり、もう使われてない校舎に侵入して秘密基地を作ったり、という悪さを一緒に働いていました。でも、その時もあいつだけがその「つなぎ」を着てた。着つぶしてボロボロであちこち破けて泥だらけだったけど、それがめちゃカッコよかったんですよ。


いつしか先輩からの面白いで賞ではなく「つなぎ」そのものに憧れを抱き、結局僕は僕でこっそりワークマンで「つなぎ」を買い無理やり普段着にしました。その頃には完全に「つなぎ=面白の象徴」だと倒錯していたので、「他人に面白いと認められたい」という自己顕示欲がつなぎを着ることでなんだか満たされるような気がしたんです。

落研仲間の「あれ? 突然つなぎ着始めてどうしたん?」という視線も「あ、これ? まあ、これ1枚で済むから楽だな~と思ってさ」って顔してかわしてた。かわせてないけどね、サルでも分かるし。「あ~こいつ面白グループに裏口から入ろうとしてんな」って絶対思われてたはず。なんで気づかなかったんだろう当時の僕。

つなぎが着れることが嬉しすぎてその姿のまま大学の授業受けたりしてたしね。工学部でもないのに。ただの文系が社会心理学概論みたいな講義をつなぎ姿で「ふむふむ」って聞いてた。へへ、すみません。僕そういうやつなんです。誰か殺処分してくれればよかったのに。


そんな感じのつなぎ生活が1ヶ月続いた僕ですが、途中でふと違和感に気付きました。

つなぎの丈がなんか合ってないんです(「あれ? 俺イタいやつになってない?」という違和感には一切気付きませんでした)。


つなぎって上下がつながっているので、普通に着た時は体にフィットしてても腕を上げたり背筋をピンと伸ばしたりすると思いのほか丈が短い、ということがままあるそうです。なのでつなぎは1サイズ大きめのものを着るのが正解なんだとか。

そういうつなぎ選びのコツも知らずに買ってたので、まんまと丈の短いつなぎを着続けていた僕。腕を上げたりするとつなぎ全体がピンと引っ張られて股間部分の布がぎゅうぎゅう圧迫してくる状態で、頭をかくくらいの運動範囲で自動的にイチモツが誇示される仕組みになっていました。

「は~今日1限目サボろっかな~」みたいに悪ぶってたあの時も、「今度の対プリ貸してくれない?」と頑張ってクラスメイトに話しかけたあの時も、ピンと引っ張られたつなぎの布は僕のイチモツを主張してくれていたのでしょうか。

それに気づいた瞬間、急に恥ずかしくなりそれ以来つなぎを着ることはなくなりました。

 

今回、みくのしんさんがつなぎ姿でカメントツさんの引越しを手伝ったという話を聞いた時、ふとその時のことを思い出しました。

彼の家にはオレンジ色のつなぎがハンガーにかけて置いてあります。
試しに着させてもらうと、なんだか気持ちが高揚する。やっぱりつなぎって今でも僕の中で特別なものです。

今度ワークマンに行って1サイズ大きいつなぎを買ってこようかしら。
悪友だったアイツが自慢げに着ていたような濃いブルーのやつを探してみよう。

 

bye!!